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水と緑部会 (Water and Green)

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2018年8月31日(金)
浅場の植物

浅場の造成や整備を行った場所には、さまざまな植物が出現しています。

例えば、サジオモダカといった東京都のレッドリスト(東京都の保護上重要な野生生物種)に掲載されている希少な種も確認されています。浅場のモニタリングを継続していきながら、浅場の環境を整えていきたいと考えています。

サジオモダカ(お茶の水池下流浅場にて)

サジオモダカ(お茶の水池下流浅場にて)

一方、環境省の生態系被害防止外来種リストに「重点対策外来種」として指定されている種もいくつか確認されています。その内の一つであるメリケンガヤツリの抜き取り作業を、お茶の水池上流の浅場で実施しました。

お茶の水池上流浅場の様子

お茶の水池上流浅場の様子

抜き取り作業は池での水草調査をしている調査員の方に、どの種がメリケンガヤツリなのか教えていただきながら行いました。下記の写真が、メリケンガヤツリです。

メリケンガヤツリ

メリケンガヤツリ

小1時間程抜き取り作業をしたところ、思いのほかたくさんの量が取れました。パッと見た段階では気づかなくても、茂みに入ってよく探してみると意外と多く見つけられました。抜き取り作業を行う際に浅場に踏圧をかけてしまうので、調査員の方と協力しながら少しずつ対応を進めていく予定です。

抜き取ったメリケンガヤツリ

抜き取ったメリケンガヤツリ

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2018年8月24日(金)
カイツブリがヒメガマで営巣!

カイツブリは本来、抽水植物の茂みに枯れ草をからませて浮巣を造ります。しかし井の頭池には抽水植物帯がほとんど無いので、水面に垂れ下がった木の枝先に巣材をくっつけて巣を造っています。こうした枝先タイプの巣は雨による水位変動や、強風、ボートによる波などで揺れ、壊れてしまうことがありました。過去3年間で確認した抱卵に至った巣30例のうち、少なくとも4例で巣が壊れています。今年もあと1週間ほどでふ化が見込まれていた巣が強風によって流され、繁殖に失敗しています。

枝先に造られた巣(この1週間後に強風で流されました)

枝先に造られた巣
(この1週間後に強風で流されました)

井の頭池はほぼ全周が垂直護岸に囲まれていて浅い場所が少ないので、ヨシやヒメガマなどの抽水植物が生育しやすい場所が限られています。そのため、かいぼりの都度、池底の土を寄せて浅場の整備を進めてきました。
こうした浅場の基盤整備や、かいぼりによる水質改善、コイやソウギョなどの外来魚がいなくなったことにより、井の頭池では抽水植物の生育範囲が少しずつ広がっています。

かいぼり29での浅場整備

かいぼり29での浅場整備

そして今年、井の頭池で繁殖した4つがいのカイツブリのうち1つがいが、初めてヒメガマの茂みで営巣しました。
このヒメガマは2014年1月のかいぼりの後に自然に生えてきて、少しずつ生育範囲が広がったものです。ようやく営巣できる規模になったのかもしれませんね。

ヒメガマの茂みにできた巣

ヒメガマの茂みにできた巣

今後もかいぼりに合わせて浅場の整備を進め、カイツブリの本来の営巣環境である抽水植物帯を増やしていきたいです。またヒメガマは密生して隙間が無くなると営巣に適さない上に、枯れやすくなるので、定期的に刈り取って若返らせ、良好な環境を保っていきたいと思います。

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2018年8月10日(金)
水鳥の秋の移動が始まっています

井の頭池では毎月2回、水鳥のモニタリングを行い、池を利用しているカイツブリ、カモ類、サギ類、カワウ、カワセミなどの水鳥の生息状況を記録しています。加えて4〜8月には週2回ほど、繁殖状況(主にカイツブリとカルガモ)も調査しています。

カイツブリは今シーズンの繁殖活動を終えたようで、現在は大きめのヒナたちが親鳥に獲物の捕り方を教わりながら自立に向けて準備をしているところです。まだ親鳥のように長くは潜水できませんが、親を追いかけてプカプカ浮いたり潜ったり。自分で獲物を捕っている場面もよく見られるようになりました。

ヒナにアオドウガネ(コガネムシのなかま)を与える親鳥

ヒナにアオドウガネ(コガネムシのなかま)を与える親鳥

独り立ち間近の大きいヒナ

独り立ち間近の大きいヒナ

カルガモは7羽のヒナが順調に育ち、親と変わらない大きさになりました。よその水辺から移動してきたカルガモも加わり、個体数が急速に増えています。水草の切れ藻やアオミドロを採食している様子が観察できます。

もぐもぐ

もぐもぐ

8月のモニタリングでは、高空を通過するアマサギが確認されました。池の上を大きく2度旋回し、どこかへ飛んでいきました。越冬地へ向けて移動中なのでしょう。井の頭池ではめったに見られない珍客です。次回は舞い降りてくれますように。

どこへ行くのか6羽のアマサギ[提供:井の頭かいぼり隊 皿谷 徳久氏]

どこへ行くのか6羽のアマサギ
[提供:井の頭かいぼり隊 皿谷 徳久氏]

繁殖期には数が少なくなっていたゴイサギも、再び増加してきました。七井橋右岸側の植生の中で休息しているのがよく見られます。

池の上流部にも出張[提供:井の頭かいぼり隊 金子 博子氏]

池の上流部にも出張
[提供:井の頭かいぼり隊 金子 博子氏]

七井橋左岸側の島では、かいぼり29をきっかけに手入れを始め、バンなどの水鳥やトンボ類が生息する明るい湿地帯になるように整備中です。ゴイサギも気に入ってくれるでしょうか。

9月になる頃には、越冬に向けて鳥たちの移動が本格化します。これからのカモ類やサギ類の動きが楽しみです。

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