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水と緑部会 (Water and Green)

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2018年10月16日(火)
速報!井の頭池のトンボ増加!

井の頭池では生物や水質の状況を把握するためにさまざまなモニタリング調査を行っています。かいぼり隊による今期のトンボ調査が終了しましたので速報として集計結果をお知らせします。
調査は5〜9月の各月1回ずつ、トンボが多く見られる晴天の日に実施。池の周囲をゆっくり歩き、トンボの種類、個体数、発見場所などを記録しました。

とにかくたくさんいたシオカラトンボ

とにかくたくさんいたシオカラトンボ

今年の調査で確認されたトンボは、21種534頭(※)でした。2017年の17種361頭(※)よりも4種多く、個体数は約1.5倍でした。月間の確認種数は毎月、2017年の種数を上回っていました。調査するたびに、トンボの種類が昨年よりも豊かになっていることを実感できました。

※アメリカザリガニ防除活動の際に確認された個体も、任意調査の記録として含まれています。

月ごとの出現種と個体数(2018年)

月ごとの出現種と個体数(2018年)

月ごとの出現種と個体数(2017年)

月ごとの出現種と個体数(2017年)

月ごとの種数比較

月ごとの種数比較

トンボが増えた理由として、4つの要因が考えられます。

  1. ヤゴを食べる外来魚のブルーギルやコイを取り除いたことで、ヤゴの生存率が上がった。

  2. 水生植物が再生したことにより、トンボの食物となる生物が増加した。植物に産卵する種類のトンボの産卵環境が好転した。

  3. 浅場の拡充により、トンボの生息環境が増加した。

  4. 定期的なかいぼりにより、水質が比較的良好に維持されている。

井の頭池では、かいぼりのたびにコンクリート護岸の地先に浅場を整備し、水生生物の成育基盤を増やしてきました。こうした浅場では、オオシオカラトンボやマユタテアカネなどの産卵が確認されています。

浅場で産卵場所を探すシオカラトンボのメス

浅場で産卵場所を探すシオカラトンボのメス

シオカラトンボは世代交代が早く、初夏に産み落とされた卵が盛夏には成虫になります。8月に本種が多く確認できたのは浅場整備の効果だとも考えられます。ギンヤンマの確認個体数を昨年と比べると大幅に増加しました。

水面に浮かぶ植物に産卵するギンヤンマ

水面に浮かぶ植物に産卵するギンヤンマ

初記録のタイワンウチワヤンマ(在来種)分布域が東進中。東京辺りが最前線です。

初記録のタイワンウチワヤンマ(在来種)
分布域が東進中。東京辺りが最前線です。

かいぼりをはじめとするいろいろな取組みによってトンボが増えたことは大きな成果ですが、浅場の面積や水生植物の生育範囲は、池全体からすれば十分な量ではありません。さまざまな生きものにとってよりよい生息環境が整うように、引き続き井の頭池の自然再生に取り組んでいきたいと思います。

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