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水と緑部会 (Water and Green)

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水辺の再生

井の頭池の原風景

江戸の水源として江戸時代から有名であった井の頭池。

かつては池の底が見え、水泳場もありました。古い写真を見ると、ヨシやガマが生え、水面にスイレンの仲間の葉が浮いてるのがわかります。

各画像をクリックすると拡大画像がご覧いただけます。

井の頭の池弁天の杜
歌川広重「名所江戸百景 井の頭の池弁天の杜」(国立国会図書館ウェブサイトより)

井の頭の池 弁財天の社雪の景
歌川広重「名所雪月花 井の頭の池弁財天の杜雪の景」(国立国会図書館ウェブサイトより)

井の頭池の古い写真(公益財団法人 東京都公園協会)
[公益財団法人東京都公園協会]

井の頭池の水質

昭和に入り、周辺の開発が進みにつれて、井の頭池は植物プランクトンが大増殖し、緑色に濁り、夏にはアオコの生臭い匂いが立ち込める日も生じるようになりました。

これはなぜでしょうか?

それは、開発により地下に浸透する雨水の量が減ったことから、地下水位が下がり、豊富であった湧水も涸れたためといわれています。

現在は、公園内にある8箇所の井戸から揚水し補給していますが、井戸水には、化学肥料の使用や排気ガスの放出などの人間活動の影響を受けて、窒素、リンが多く含まれており、植物プランクトンの大発生を誘発する要因となっています。また、揚水量はかつての湧水量に比べ少ないため、水の滞留時間が長くなったことも、植物プランクトンの増殖の要因ともなっています。

井の頭池の水質や流量については、明星大学理工学部や東京都土木技術支援・人材育成センターなどで継続的に調査されています。

水質浄化への取組み

井の頭池の水質の悪化は、湧水量の枯渇、池水に含まれる窒素、リンを栄養源とした植物プランクトンの大増殖が原因です。

悪化をとどめるため、公園管理者、市民団体、水質改善施設業者などにより、様々な取り組みを進めています。

1.池をよごさない

餌やり防止キャンペーン、池のゴミ・落ち葉収集、池周辺の整備(流入水管理)を進め、池の水の富栄養化を防止します。

2.池の水をきれいにする

アサガオ型噴水の曝気により池水中の酸素が欠乏しないようにしています。

また、水質浄化装置の試験運用、クウシンサイ試験植栽、炭素繊維試験設置を行い、効果的な水質浄化方法を探しています。

3.池の湧き水を増やす。

武蔵野市、三鷹市では、雨水浸透施設等の設置を推進しています。

また、井の頭恩賜公園でも大型貯留浸透施設を設置し、地下水の保全・回復に取り組んでいます。

池の生態系保全への取組み

井の頭池の中は、持ち込まれた外来魚(外国産の魚)で、捕食力の強いブラックバス、ブルーギルが大量に増殖しています。

一方、在来生物(従来、日本の湖水や川にいたタナゴ、ドジョウ、ミズカマキリ、スジエビなど)は、外来魚に捕食され、井の頭池ではほとんど見ることができなくなりました。植物プランクトンを捕食するミジンコなどの動物プランクトンも少なくなっています。

池には大きなコイが大量に生息していますが、雑食性で池底の動植物を掃除機のように吸いながら食べるため、水生植物や池底の小動物の生育生息が難しくなっています。

このような池の状況を解明し、本来の池の生態系を取り戻すための取組みを進めるため、井の頭恩賜公園管理者(東京都)や市民団体などから構成される「井の頭外来生物問題協議会」が設置され、情報共有や連携事業を行っています。

かいぼりの検討

かいぼりシンポジウムポスター

かつて農作業が終わる冬には、ため池から水を抜き、1カ月ほど干して、底にたまったヘドロや土砂を取り除いたり、堤防や水路の点検修理を行っていました。

これは「かいぼり」と呼ばれ、ため池を維持するために欠かすことのできない年中行事でした。現在では農作業の一環としての作業は少なくなりましたが、池の水質改善や外来生物の駆除を目的としたかいぼりが各地で行われています。

井の頭池においても、水質改善や外来生物対策の観点からかいぼりの実施について検討を始めました。

かいぼりの具体化に先立ち、各地の事例について、都民や地域の方々とかいぼりについて考えるきっかけ作りとして、平成24年2月18日、「よみがえれ!!井の頭池!かいぼりシンポジウム」を開催しました。

【「よみがえれ!!井の頭池!かいぼりシンポジウム」関連資料】

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